特集
音楽の時間
楽器はじめてみませんか?
「音楽の時間」は私たちにとって特別なものだった。カスタネット、タンバリン、ハーモニカ、リコーダー...。初めて目にする楽器は、いつも子供たちの心をときめかせ、ハラハラ、ドキドキさせたものだ。
楽器はさまざまなことを教えてくれた。上達する喜び、みんなでいっしょに練習し、本番を迎えたときの緊張と、その後にやってくる達成感。あのとき味わった興奮は、何物にも代えがたい思い出として、私たちの記憶に刻みつけられている。
だけど、大人になると突然、多くの人は楽器への興味を失ってしまう。本当はヘタでもいいから生涯の趣味として何か楽器を続けたいのに、才能がない、楽譜を読めない、演奏する時間や場所がないといったもっともらしい理由で、新しい挑戦に背を向けてしまうのだ。じつにもったいないことである。
そこで本誌は提唱したい。題して、春からはじめる大人のための「音楽の時間」。授業では、楽器を楽しみながらそれぞれの道を究めようとしている人たちを紹介し、二の足をふんでいる皆さんの背中を押したい。授業と聞いて気後れしている人もご心配なく。やる気さえもち続ければ、どんなに成績が悪くても落第はないのだから。