Interview
書道家 武田 双雲 「苔の花はそれらしく、石の裏で叫べばいい」
―書道家を意識したのは?
「筆を最初に握ったのは、1歳か2歳だったと思いますが、気づいたら"武田双雲"になっていたという感じなんですよね、実は。いつも、やってくる事象に反応していたら、こうなったという感じで、自分で決めてきた感じがしないんです。"行き当たりばっちり"なんですよね。道の進み方とか、あまり考えてないんです。頂上として、人類の元気を引き出したいとか、皆がもっと楽し
く生きられるように何かしたいというイメージは何となくあって。でも、プロセスには全く興味がないんです」
―様々なジャンルの方とコラボレーションもされていますが。
「それも、自分で興味のあるものを突き詰めた結果というより、不思議とそういう話がやってくるんです。自分、もしくは自分の中の潜在意識が、現実を引き寄せているとも考えられるし、自分の力が及ばない何かが働いているとも考えられる。そういう発想も好きなので、今、科学とスピリチュアルな領域にも興味を持っていて、科学者や芸術家、ミュージシャンたちと対談してみたりしています。でも、それも僕が企
画したわけじゃなくて、話が来るんですよね。不思議です。自分がいいなと思う方向、人物、空間が与えられていて、それが心地良いので、生きていて今の自分に違和感がないんですよね。悩みがないというか。昔
からそうです。たぶん、こだわりがないからだと思うんですが、そのとき、その全てが楽しいですね」