広告ジャックの魅力〜"映え空間"の実現〜

「広告ジャック」と言うと、皆さんどのような展開を想像しますか?広告ジャックとは、1社限定で空間を貸し切るような商品を指しており、当社の媒体で言うと、駅の集中展開や、広告貸切電車などを指します。今回は特に、「広告貸切電車」を簡単にご紹介したいと思います。

「広告貸切電車」は、特定の編成において車内の広告を1社で丸ごとジャックする商品です。各ポスター、ステッカー、車内ビジョンに限らず、東京メトロではオプションで車内のフロアや、ドアの下、イスの横にシートを掲出することもできます。「シート掲出ができるからメトロで貸切電車をやりたい!」なんて声もいただけるほど、当社の強みにもなっています。

地下鉄の車内という空間だからこそ、より広告が“映える”ことも、更なる強みです。通常の1枠単位の出稿と違い、広告貸切電車では「中づりポスター」や「まど上ポスター」を連貼りすることができるため、特に、「まど上ポスター」では複数枚を繋げて1つのビジュアルを作るなど、クライアントの工夫も見受けられます。
また、奇数号車はA、偶数号車はBといったように、同じ商品告知でも車両ごとにクリエイティブを変えることで、1編成の中で変化を持たせる展開も可能です。

もう一つ、何といっても「特殊展開」のクリエイティブの幅が広がることも、広告貸切電車の大きな強みと言えます。通常の1枠単位ではなかなか実施ハードルの高い特殊形状や、特殊素材の広告なども、広告貸切電車であれば1社ジャックであること、そして難しい作業の対応が可能になることで、過去にもさまざまな特殊展開を実現してきました。クリエイティブの出し分けや特殊展開は、その実施可否を都度確認する必要はありますが、“映え空間”の実現を目指し、ぜひ、媒体担当までご相談いただければと思います。

少し話がそれますが、私自身がこの交通広告の業界を目指して就活したのも、駅の広告ジャックを見たことがきっかけでした。就活期を迎えた当時の私は、「自分は何がやりたいのかなー」なんてぼんやり悩み、気になった業界の企業を受けてみたりしつつも、しっくりこない時期が続きました。そんな中で、ふと数年前に新宿駅で見かけた空間ジャックを思い出したのです。

暑い夏の日の朝。いつもの通学路で見た炭酸飲料の広告。コンコースの床、壁、天井全面にシートが張られ、冷房の冷たい風と相まった“映え空間”の演出に衝撃を受けたことを、今でも覚えています。

数年間、その出来事を気には留めていなかったものの、就活時に「自分は何がやりたいのか?」そのヒントで「学生時代に何があったのか?」と考えた際に、急にふと、思い出しました。それ程あの“映え空間”に直面したことが、私の中で強く印象に残っていたのだと思います。以上が、広告ジャックによって人生を動かされた私の、綺麗ごとのような、嘘のような、本当の話です。

少しどころか、だいぶ話がそれてしまいましたので、最後に改めて広告貸切電車の話に戻ります。

広告貸切電車の実施にあたっては、東京メトロ側の協力も必要不可欠です。それは、広告を掲出するためには、適した仕様の編成を手配するだけではなく、東京メトロに運行の調整もお願いしなくてはならないからです。当社からの依頼事項が増えることもありますが、その都度、東京メトロに調整、協力をいただくことで、クライアントの希望する広告貸切電車を実現しています。その事実もまた、皆さまに知って欲しい裏話です!

以上、簡単な紹介となりましたが、皆さまに「広告ジャック」の良さが少しでも伝わったなら幸いです。

コラム一覧に戻る