2021/12/20
東京メトロのデジタルサイネージの歴史と最近の動向
東京メトロに限らず、いろいろな車両や駅で目にするデジタルサイネージ。今回は東京メトロのデジタルサイネージの歴史と、最近の動向についてご紹介したいと思います。
デジタルサイネージの歴史
東京メトロで一番初めに導入されたデジタルサイネージは、車両内のドア上に設置された「Tokyo Metro Vision(TMV)」です。2008年6月に有楽町・副都心線から導入されました。当時は地デジ化への過渡期であり、4:3の画角のディスプレイが設置されていました。今では16:9の画角のディスプレイがほとんどになっています。
その後、各路線で車両が更新されるタイミングで徐々に設置数を伸ばし、今では導入率89%。銀座線・日比谷線・千代田線・半蔵門線ではすでに導入率100%に達しています。地下鉄という、車外の風景が見えない環境のため、車内で放映される動画コンテンツはついつい見てしまうという方も多いのではないでしょうか。
その後登場したのは、丸ノ内線主要6駅のホームに設置された「M Station Vision(MSV)」。2009年10月に設置され、1日のうち特定の時間帯で放映できるといった特徴を持ち、売り上げを伸ばしていきました。
さまざまなニーズに対応しながら販売方法の変換を経てきた媒体ですが、駅メディアでは珍しく、電車の待ち時間に視聴できるという特徴から、長く皆様にご活用いただいている媒体です。
そして2013年4月に登場した「Metro Concourse Vision(MCV)」。改札付近など流動の多いエリアの柱に設置された縦型のサイネージです。当初は4駅41面での販売スタートとなりましたが、利用者の多い東京メトロの主要駅を中心に設置台数を伸ばし、現在では19駅612面と全国的にみても大規模な設置となっています。
タテ型動画も、スマホでの動画サイトの広がりと重なり、すっかり浸透しました。
最後に、2018年12月に登場した「Metro Wall Vision(MWV)」。実は、かつてあった「クリスタルボード」という大型ボードをデジタル化したのが始まりです。現在は20駅25エリアに設置されており、ネットワーク販売を行っています。東京メトロで次世代のサイネージとなるような配信方法・販売方法を目指して機器選定を行いました。
業界内で注目度が高い「DDOOH(ダイナミックデジタルOOH)」
そんな中、業界内で注目度が高いのは「DDOOH(ダイナミックデジタルOOH)」です。
すでに配信内容が決まっている予約型の広告枠とは異なり、外部データと連携させながら放映素材を切り替える広告展開のことです。気象情報によって放映素材を出し分けたり、クライアントのセール情報や予約状況を基に放映素材を出し分ける、といった例が挙げられます。
この「DDOOH」については、定期的にお問い合わせをいただきますが、弊社ではあえてプラン化しておりません。なぜなら、お客様ごとに放映内容はもちろん、媒体、更新頻度、利用したい外部データ、組み合わせたいサイネージシステム等々、さまざまなご要望があるためです。
お客様に自由度の高い媒体であることを感じて頂くため、当社では「DDOOH]のプランは設けず、「外部データとの連動により放映素材が変化する」広告の展開を行える特徴を活かした最善のご提案をさせていただいております。
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