2026/03/31
【DXコラム】第1回 審査業務を効率化!AI-Quick審査について
メトロアドエージェンシーでは、業務改善に着手しております。
本コラムでは、媒体本部の業務改善の一環として開発した 「AI-Quick審査」についてご紹介いたします。
■なぜ「AI-Quick審査」を開発したのか
当社が持つ広告媒体の販売・管理・掲出の役割を担っている媒体本部。
その媒体本部の主要業務の一つに、当社 の基準に即している広告かどうかを判断し、公共空間に掲出する広告として適しているかを決定する「審査」があります。
当社では、多種多様なお申し込みをいただき、さまざまな広告主様、商材、意匠(=広告のデザイン)を取り扱い、1日約100件を超える審査を行っており、その工数は業務の中でも大きな比重を占めていました。
さらに、応援広告などの申込が増加傾向にあり、担当者の工数削減は喫緊の課題でした 。
また、工数削減だけではなく、ナレッジの蓄積と審査の平準化という課題もありました。
これは、ナレッジが個々の担当者の中にのみ蓄積され、社内で横断的に活用することが出来ないという点と、審査基準に則って審査を行っているものの、審査判断に多少個人差がでてしまうという点です。
これらの課題を解決するために、「AI-Quick審査」を開発しました。
■「AI-Quick審査」とは何か
「AI-Quick審査」にはさまざまな機能がありますが、
まずはメイン機能である、生成AIを活用して審査業務を支援する機能についてご説明します。
「支援」と記しましたが、なぜその役割を限定しているのかについてお話します。
AIの進化は目覚ましいものがありますが、ハルシネーション(=AIが事実ではない情報をもっともらしく生成する現象)のリスクは依然として存在します。
広告掲出に関わるすべての皆様に対して責任を全うするためにも、
ミスが許されない審査業務を生成AIに完全に一任することはしませんでした。
生成AIを一次審査として活用し、その結果に基づき、人間が従来よりも迅速かつ正確に審査を行えるようにするという考え方を採用しました。
お申し込みいただいた広告主様、商材、意匠について、まず生成AIが審査を行います。
生成AIは当社の審査基準に基づいて審査を行うだけでなく、Webグラウンディング技術※により、広告主様の経営状態や商材に関するトラブルも合否の判断要素の一つとします。
意匠に関しては、例えば、画像や写真から「肌の露出が多い」といった視覚情報を分析し、意匠内に記載された文言に問題がないかを判定します。
合否の判断理由は人間に提示され、生成AIが判断しきれない事項は確認事項として注意喚起されます。
このように、人間は審査すべきポイントを迅速に把握できるため、よりスムーズに審査を行うことが可能となり、工数削減に寄与します。
■ナレッジの蓄積について
冒頭で申し上げたとおり、ナレッジの蓄積も重要な課題でした。
従来、審査業務は主に個別のメールで行われていたため、審査の実績は担当者個々の経験として蓄積されていましたが、「AI-Quick審査」では、すべての案件の合否およびその判断理由をいつでも確認することが可能です。
各案件は広告主名や掲出媒体などの項目で検索が可能で、さらに、各案件に対し、担当者が付与したタグで検索することも可能です。例えば、「露出」というタグで検索すれば、「露出」に関する案件を容易に抽出し、過去審査のナレッジを活用することができます。
これにより、ナレッジを個々の中に蓄積するのではなく、体系的に管理・活用できるようになりました。
■審査の平準化について
本来あってはならないことですが、人間が行う業務である為、審査判断に個人差が発生していました。
複数人でチェックを行うという対策がありますが、それもまた工数増加につながってしまいます。
しかし、「AI-Quick審査」は先述したように、生成AIによる一次審査機能があり、経験が少ない者でも審査時の注意事項に気づきやすくなりました。
さらに、各案件内にチャット機能を備えているため、TeamsやSlackなどのコミュニケーションツールへ移動することなく、案件に紐づいた形で相談や質問などのコミュニケーションをダイレクトに行えます。
案件に紐づいているため、従来であればメールボックスや各種コミュニケーションツール内に埋もれていた審査理由や相談内容も、埋もれることなく将来にわたって活用していくことが可能です。
これらの機能により、審査のブレを小さくできると考えています。
■おわりに
「AI-Quick審査」には、他にも多くの機能がございます。
今回は主な機能のみのご紹介となりましたが、今後の機会にさらに詳しくその魅力をお伝えしていきたいと思います!
※AIがインターネット上の最新情報や外部データを参照し、それに基づいて回答を生成する仕組みのこと。
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