ビジネス・消費力に、強みあり!広告メディアとしての「東京メトロ」 ~東京メトロの利用者プロフィール~

マーケティング部では、クライアントの課題解決に向けたコミュニケーション戦略、メディアプランニング、さまざまなデータを用いた分析、マーケティングリサーチや広告効果測定などのソリューションを提供しています。このコラムでは、東京メトロの利用者プロフィールをさまざまな視点からお伝えいたします。また、文末から調査データがダウンロード可能です。ぜひご活用ください。

※本コラムは、2023年3月19日に公開した記事をもとに、2024年のデータに更新したものです。ダウンロード可能な調査データも更新しておりますので、過去にご覧いただいた方も改めて資料をダウンロードし、ご活用いただければ幸いです。

はじめに

世界有数の大都市、東京。その地下を走り、人々の移動を日々支えているのが東京メトロです。1日あたりの利用人数は、約652万人(2023年度)と、多くの方が利用しています。そんな東京メトロの利用者は、どのような特徴がある方たちなのでしょうか?今回、東京メトロの広告メディアの特性として気になる、利用者プロフィールをご紹介します。

東京メトロの利用者プロフィールは?

まずは、基本となる東京メトロの利用者を「性別」「性年代別」で確認してみましょう。
※「東京メトロ利用者」は、週1回以上利用者として定義。
※「東京メトロ以外の電鉄利用者」は、東京メトロ以外の首都圏電鉄週1回以上利用者として定義。(以下、メトロ以外の電鉄利用者と記載。)

東京メトロ利用者の「性別」構成比は、男性が55.5%、女性が44.5%と、やや男性の利用割合が多くなります。

「性年代別」構成比では、男性の30代・40代・50代が多く、女性では20代が多くなります。このあと紹介しますが、東京メトロ利用者はビジネスパーソンの割合が高いため、通勤で利用が多い性年代の利用が多くなる傾向にあります。

ビジネスパーソンが多く利用する東京メトロ

東京メトロ利用者の特徴をさらに詳しく見ていきましょう。
まず、特徴的なのは、「ビジネスパーソン」の割合が多いこと。東京メトロ利用者のうち65.9%がビジネスパーソンで、メトロ以外の電鉄利用者よりも約9.2ポイント上回ります。
※ビジネスパーソン:就業者のうちアルバイト、パート、内職、自営業主、その他を除いた人

東京都の調べによると、東京の企業数は、45万3145企業で全国の約1割を占めています。そんな東京のなかでも、大手町・新橋・霞が関・新宿・渋谷など、多くのオフィス街が沿線に点在している東京メトロにおいては、必然的にビジネスパーソンの利用者が多くなります。 
また、ビジネスパーソンのなかでも、管理職の方が多く利用しているのも特徴です。「管理職・役員(係長以上)」の割合は、東京メトロ利用者は27.4%、メトロ以外の電鉄利用者は19.4%と、8.0ポイント上回ります。このように、意思決定層に対してダイレクトに訴求ができるのも東京メトロのメディアの強みです。

東京メトロ利用者は、具体的にはどのような意識を持つビジネスパーソンなのでしょうか。深掘りしてみましょう!まず、「スキルアップのために勉強したい」と考えている方は、東京メトロ利用者のうち59.1%。メトロ以外の電鉄利用者における割合は56.2%で、2.9ポイントの差がありました。また、「仕事関連の情報収集は欠かさない」という方は、東京メトロ利用者のうち50.1%。メトロ以外の電鉄利用者における割合は46.6%で、3.5ポイントの差がありました。
このように、東京メトロ利用者には、スキルアップに前向きで、仕事関連の情報感度が高い、意欲的なビジネスパーソンの方々が多くいらっしゃることが分かります。

東京メトロ利用者は、経済力がある!

東京メトロ利用者の特徴としてさらに挙げられるのは、収入が高く、経済力があるという点です。平均の個人年収・世帯年収をみてみると、いずれも、東京メトロ利用者は、メトロ以外電鉄利用者よりも高い結果に。メトロ利用者における平均個人年収は456万円、メトロ以外の電鉄利用者は360万円と、96万円多いことが分かりました。
平均世帯年収についても、メトロ利用者は875万円、メトロ以外の電鉄利用者は783万円で、92万円多いです。このように、経済的余裕がある東京メトロ利用者は、消費を楽しむポテンシャルが高いと言えるでしょう!

そんな経済力のある東京メトロ利用者ですが、どのような意識・行動の傾向がある方たちなのでしょうか。購買傾向について見てみましょう。
「気に入れば値段が高くても買う」と考えている方は、東京メトロ利用者のうち、78.2%。メトロ以外電鉄利用者における割合は71.2%で、7.0ポイントの差がありました。
また、「資産運用に関心がある」と考えている方は、東京メトロ利用者のうち、54.5%。メトロ以外電鉄利用者における割合は46.6%で、7.9ポイントの差がありました。
このように、東京メトロ利用者は、収入が多く、実際に消費もアクティブで、資産運用などにも関心があるように、「経済力」を持ち合わせていることが、特徴であることが分かります。

メトロ利用者は、交通広告をよく見ている!

次にお伝えする特徴は、東京メトロ利用者は、電車内や駅の広告をよく見ているという点です。「電車の車内広告をよく見る」という方は、東京メトロ利用者のうち、60.1%。メトロ以外電鉄利用者における割合は53.8%で、6.3ポイントの差がありました。駅広告も同様で、「駅にある広告やポスターをよく見る」という方は、東京メトロ利用者のうち、44.4%。メトロ以外電鉄利用者における割合は38.5%で、5.9ポイントの差がありました。
このように、東京メトロ利用者は、良好な広告視認態度を持ち合わせている方々と言えます。

広告をよく見ているメトロ利用者ですが、どのような意識をお持ちか、深掘りしてみましょう。
「情報収集に熱心な方だ」と考えている方は、東京メトロ利用者のうち、42.3%。メトロ以外電鉄利用者における割合は37.8%で、4.5ポイントの差がありました。
また、「流行を知るために広告に関心がある」と考えている方は、東京メトロ利用者のうち、35.2%。メトロ以外電鉄利用者における割合は31.6%で、3.6ポイントの差がありました。
このように、東京メトロ利用者は、積極的な広告視認を行っているだけではなく、情報感度が高く、広告に関心持って視認してくれている方たちが多いことが分かります。

メトロ利用者は「おでかけ意欲」が高い!

最後に紹介する特徴は、おでかけや旅行に関する内容です。
メトロ利用者は、移動に関してもアクティブ。最近1年以内の「1泊以上の国内旅行経験」の割合を確認すると、55.4%。メトロ以外電鉄利用者における割合は46.7%で、8.7ポイントの差がありました。また、最近1年以内に「街歩き」を行った方の割合は、東京メトロ利用者のうち、42.6%。メトロ以外電鉄利用者における割合は34.9%で、7.7ポイントの差がありました。近場の街歩きから、1泊以上の国内旅行まで、メトロ利用者が移動にアクティブで、おでかけ好きな様子であることが分かります。

メトロ利用者は「海外への関心」も高い!

おでかけ好きなメトロ利用者という様子が分かりましたが、海外旅行に対する意向が高いことも明らかになりました。「1泊以上の国外旅行」に今後行きたいと思っている割合は、メトロ利用者が42.5%。メトロ以外電鉄利用者における割合は33.8%で、8.7ポイントの差がありました。おでかけ好きであることや、経済的に余裕があるという特徴が関連しているものかと推察されます。「英語を学んでみたい」という方の割合は、東京メトロ利用者で70.4%、メトロ以外電鉄利用者において65.0%で、東京メトロ利用者が5.4ポイント高い結果に。海外旅行や英語学習の意欲を持ち合わせており、海外への関心が高いことが分かります。

おわりに

今回、東京メトロ利用者の特徴について様々な視点からご紹介しました。ひとことで表すなら、メトロ利用者は、「ビジネスパーソンの割合が多く、経済力があり、情報感度が高い生活者」と言えます。そのため、ビジネスパーソンに向けたBtoBのサービスに対して、良好なターゲットとなりえます。また、価値を感じれば値段を問わず検討してくれる可能性が高く、BtoC向けの商材・サービスに関しても魅力的なターゲットとなります。ぜひ一度、東京メトロへの広告出稿を検討してみてはいかがでしょうか。

■データ出典
調査データ:ビデオリサーチ「SOTO/ex」
調査地区 :東京50km圏(東京駅を中心として半径50km圏に含まれる市・区・町・村全域)
調査対象者:12~69才の男女個人(4,805s)
調査時期 : 2023年4~6月

■参考文献
東京都 令和3年経済センサス‐活動調査報告(産業横断的集計 東京都概況)【令和6年3月19日公表】

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